4月初旬より、無理せずに、徐々にではありますが研究指導を行わせていただいております。学生さんの希望を最優先として研究・教育指導を行っていますが,やはり実験系の研究室のため最低限ラボに来る必要があります。
「効率的なインプット と 効果的なアウトプット」 を2021年度のモットーとして進めていこうかと思います。これを進めるためにも、プレゼン資料をゼロから作るための本が「そっーっ」とラボには置かれています。この本はおススメです。学生自身が目的をもって読んでいるので非常に効率的にインプットされていきますし,序盤からレベルの高いスライド資料がアウトプットされるので非常に助かってます。
さて,1週目のゼミ発表は,「広報隊長」の阿部さんと「教職自主ゼミ双葉の副学長」の匠さんです。
初めてのプレゼン発表としては,とても良くって正直驚いてしまいました。思わず,学会前のように細かいところまで指導してしまうぐらい,「研究内容に対する理解度」「セリフのチョイス」ができていて、良く練習してきたことがわかる発表でした。
素晴らしぃ!!
今回は、プレゼン発表のノウハウということで、先輩と共同でやってきた研究データのプレゼン資料を基にして,発表を行ってもらいました。さて,プレゼンのノウハウVol. 1としては、「セリフの覚え方」についてです。
セリフに対する覚え方は【2つ】です。
- 各ページのセリフを丸暗記する。
- 各ページで【伝えなければならないこと】をキーワードとして覚える。
当ラボでは,「1.各ページのセリフを丸暗記」を初めて作成したプレゼン資料では実施してもらいます。というのも,やはり学生実験ではプレゼンの練習はしませんし,学会発表で耐えられる「言葉のチョイス」を覚えてもらうためにも,一度丸暗記してもらったセリフに対して加筆修正します。これを1度やることで、「グッ!」とセリフのチョイスが良くなります。
そして、社会に出た後にメインの覚え方となるのが「2.各ページの話す内容をキーワードとして覚える。」です。こちらの方が現実的なセリフの覚え方です。一度「1の丸暗記」で指導した後は、「2のキーワードで覚える」の指導を毎回のゼミで行います。というのも,毎回毎回スライドのセリフを全て覚えるのは、社会に出た後では難しくなります。よっぽど大事なプレゼンであったとしても,セリフを覚える時間があるのであればプレゼン資料を細部まで作り上げることに時間を割いたほうが良いです。
また、プレゼンは突然やってきます!普段こなしている仕事が停滞しないよう&偉い人は突然やってくるように、プレゼンは「突然来る!」と思っていた方が無難です。チャンスに対していつでも応じられるよう肉体的にも精神的にも訓練しておいた方が結果としてストレスになりません。卒業時には当ラボの学生さんは、スラスラとしゃべれるようになっています。
メラビアンの法則
さて,さらには,ゆっくりしゃべてもらいながら,ジェスチャーから視線の動かし方までかなり細かく指導します。メラビアンの法則の3Vがあります。メラビアンの法則によると、相手に伝わるのは
- 言語情報 (Verbal:7%) 話の内容・言葉
- 聴覚情報 (Vocal:38%) 声の質・速さ・大きさ
- 視覚情報 (Visual:55%) 表情・仕草・視線
と言われています。つまり,メラビアンの法則は「非言語コミュニケーション」の話であって,
- 【言語情報】である話の内容そのものよりも,聴覚情報である声質や速さの方が相手に伝わる影響が大きい
- 【言語情報】である話の内容そのものよりも,視覚情報であるジェスチャーや視線の方が相手に伝わる影響が大きい
研究データを聴講者に伝えるには、これらの聴覚情報や視覚情報が如何に重要であるかも指導しています。アイコンタクトや「間」を使うことで,聴衆の注目を集めることもできます。
プレゼン内容を単純な図式化を行うことで、視覚に訴えた資料作りに活かしています。
特に、昨今の遠隔システムを使った学会や会議を考慮して,どのような方法が有効な視覚情報伝えられるのかを学生と一緒に考えています。結論としては、やはり顔の表情を明るくしてくれるLEDライトは必須アイテムですね!
感染症対策に最新の注意を払いながら,研究と教育の指導をさせていただいております。今年も、昨年度同様に「対面」と「Zoom等の遠隔システム」を併用しながら、何よりも「学生さんの学びが止まらないよう」やっていこうかと思います。
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