恐らく、このブログにたどり着いた人は,「3Dプリンターの購入して初期設定の謎のパーツを印刷して,さて,次は何をやるか?」の人だと思います。
> 無料サイトでゲットしたデータをX-Smartで印刷する詳しい方法は こちら!
初期設定がうまくいって,謎のパーツを無事に印刷できた長谷川さん
実に沢山の3Dプリンターの【無料】データを手に入れられるサイトがあります。終わってるサイトや買収によりURLが変わっているサイトもチラホラあります。
当ラボでは,過去記事のとおり,QIDI Tech社製のX-Smartを購入して研究備品も自作しています。自作するまでにはFusion360を覚える必要がありました。Fusion360は直感的に、3Dデータを作成できますので、「Fusion360 マスターズガイド」を買って毎日1時間半ぐらい本を眺めながら3Dデータを作っていれば,3-4日で作成できるようになります(当ラボ学生が作成した実験器具はコチラ)。
しかし,「今すぐ何か印刷したい!」という人むけに,当ラボでもよく使う無料の3Dデータのサイト5選&その無料データをゲットするまでの使い方を紹介します。
Thingiverse
すべてのデータが無料で手に入ります。教育系でシンプルな素材が多いので,教員志望が多い当ラボでは、個々のデータを転用して,教育で使えそうな小物もたくさん印刷してみています。商用利用OKかどうかはデータによります。また、オール英語ですが,使い方も載せておきます。
Thingiverseのデータの探し方
サイトの上部に
- Search thingiverse >> 英語でキーワードを入れる
- Explore > Things,Designers,Groups,Customizable Things の4つのカテゴリーから選択
- Education > 下記の別ページに飛びます。
ここから,興味のあるカテゴリーを選べば3Dデータを得ることができます。
おススメは
> Histroy(歴史);恐竜の頭
> Geography(地理学);歴史上の建物
> Engineering(工学);物理学実験装置
今回は,Search thingiverseに「Catan」といれて検索したとします。「Catan」は私の好きなボードゲームのひとつですが,その「Catan」に関係する3Dデータが沢山出てきます。
Collect things ではなく,画像をクリックしてください。
Collect thingsを選ぶとアカウントを登録して作品をアップできる状態になります。
※ちなみに画像は,【最大騎士力(ラージ・アーミィ】の駒
左下にダウンロード(DL)するファイル数
右上に【Download all file】と書いてあるので,DLします。
DLをクリックすると、画面に広告が出ますが,パソコンの【ダウンロード】ファイルにデータが落とされます。圧縮されたデータを解凍すると,下記ファイル一覧がありますので.「File」内の3DデータをX-smartであれば専用のソフトからファイルを読み込んでUSBデータに保存すれば,X-Smartで出力することができます。
当ラボでは,ナットやボルト(Nut,Bolt)や歯車(wheel)をはじめから作成すると大変なので,このサイトのデータを参考にしています。そのデータを参考にギミックをもった実験器具なんかも検討しています。
YouMagine
面白いデザインの無料データがそろっています。3Dプリンターのメーカーである「Ultimaker]が運営するサイト。Ultimakerシリーズに最適化されていますが、使えます。
MyMiniFactory
ケンブリッジ大学所蔵の彫刻をスキャンしたデータ「Scan The World」があります。世界中の貴重な作品をダウンロードして出力することで,世界中の人々にもっとアートを知ってもらいたい!という心意気です。(イケメン!)
サイト上部の検索窓に「Scan the world」といれて検索するとみることができます。5000ぐらいヒットしますので、彫刻以外にもスキャンして楽しめます。
ローマ創設の伝説シーン 【カピトリーナのオオカミ】も印刷できちゃいます。
普通の作品もたくさんあります。ドローンの部品とかも落ちてます。
DMM.Maker
DMM.comが運営しているので,日本語サイトです。3Dデータのクリエイターさんは無料で自分のショップを作り,制作物を販売することができます。購入者には、造形されたものが郵送で送られて来るらしいので,お家に3Dプリンターがなくても手に入れることができます。また、上記のサイトに比べてデータ数は少ないですが,無料の3Dデータを手に入れることもできます。
アクセサリー、フィギュア、スマホケース ページの左にカテゴリーあり。
Pinshape
カテゴリーが多く、作品数も多いので見ていて楽しく自分の作品作りの参考にできます。Thingiversに似ていますが、こちらは有償データもあります。また,Thingiversでよく見るデザイナーさんがこちらでもたくさん作品を公開しています。なお,有償かどうかは、「ぱっと見」でわかりますので安心して閲覧してください。
最後に
3Dプリンターを初めて見たときに、これは教育にも研究にも活かせる!っと強く感じたのを覚えています。実際に、物理的な計算をして、それを基にモデリングして出力して試すことができます。
例えば、「風力試験」のキットは売っていますので、その羽の部分を生徒にデザイン・出力させて、風力を競ったりするのは非常に面白そうであり、当ラボで着々と準備を進めています。
また、当ラボで購入したQIDI Tech社製のX-Smartは5万円を切り,装置構成も非常に単純なためプラモデルでなんか作ったことがある人は、分解清掃から機構を確認して元に戻すことも簡単にできる装置です。
私も、買う前までは、「あまり研究には使わないかな?」と思っていましたが、これが3Dプリンターがあることで、こんな装置作れんじゃないかな?っとアイデアが沢山出ることに驚いています。また,購入したことで世界中で無料の3Dデータが配布されていることも知りましたし,たくさんの教育や研究に使えるデータが落ちています。とりあえず触ってみるのであれば、おススメの3DプリンターがX-Smartです。
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