高大連携(高校と大学をつなぐ教育)として色々と時間を見つけては調べています。YouTube動画もそのひとつになりますね。 > 高校化学の発展的内容【YouTube動画 無機化学編】は コチラ
前々から存在は知っていたのですが,なかなか参加するタイミングを逃し,東京大阪で各1回/年なのもあって,本は買ってみたものの先延ばしにしていた【元素検定】
受けてきました!
元素検定
元素検定とは,元素について楽しく学ぶためのクイズです。元素発見の歴史から名前の由来、性質やどのように役に立っているかといった、知っているようで意外と知らない元素に関する検定問題(クイズ)に挑戦できます。 (HPより抜粋)
by 元素周期表同好会
とっても,良い理念です。科学者としても,科学好きを増やす活動には積極的に応援し,何だったら自分自身が一番楽しんでいきたいタイプです。
また,検定試験を受けると認定カードをいただけます。
3級は ブラック
2級は シルバー
1級は ゴールド
ですね。どれも「大人も子どもも」貰って嬉しいデザインです。
1級は全国で40名ほどしかいないとか・・・
下記の本「元素検定」は第6刷(2014年)をもっているので、10年越しの受験となるわけです。
試験結果
対策と試験を書き書きする前に,今回の試験結果を発表しますと!
無事に合格しました!
「84点」
いやー合格すれば一緒です(苦笑)
下記に記しますが,当日まで「これは・・・・落ちる可能性もあるんじゃないかぁ・・・・」
とも思っていたので,無事に合格出来て科学者としてのメンツは保てたかと思います。
メンツは保てたかと思いますฅ(º ロ º ฅ)♪
頂いた認定カードはこちら!
こどもが「ほしい」と言っているので狙い通りではありますね。
3級の黒いカードに「銀の印字」もカッコ良いので,来年は3級でも受けようかしら?
早めに対策せずに後悔
まずは,情報収集です。2023年度は,元旦より【いろいろな新しいこと】をまずはやってみる年としました。元素検定もそのひとつです。
10年ぶりの「元素検定」を検索したところ,なんと!
「元素検定2」が発売済み。。。おふっ。。しかも、5年前。
早速、購入して届いたのが6月頃。子どもは興味持って問題を解いていましたが,私は直前で良いかな~と言う感じで,とりあえず「そのまま」に。
8月頃?に9月末に東京で「元素検定」試験が実施されることが分かったのですが,子どもは習い事の大会で参加できずに,私単独で参加することに。ますます,本を開かなくなる。。。
そして!
「元素検定2」の本を開いたのが 【後期の授業開始の9月18日】
【後期の授業開始の9月18日】に初見
パラパラっと一番初めの問題を見てみると
▼
Level 1 第1問目
メンデレーエフが周期表づくりでヒントにしたカード遊びは どれでしょう?
1.七ならべ 2.ポーカー 3.ブリッジ 4.ソリティア
・・・
やばぃ
自信をもって、「4. ソリティア」と言えない。。。(こういった問題がポロポロあります)
「1.七ならべ」は「ファンタン」という中国のゲームが元になっています。麻雀のように数字を関連付けて並べていくゲームです。
ファンタン,中国だしなーーー・・・メンデレーエフはロシア人だからワンちゃん可能性はあるのかな・・・・うーん、無難にマークごとに並べる「ソリティア」だろうな。
から,始まりました。
回答は,「元素検定 2」をご覧ください!!
練習問題の構成
Level1~Level 5の構成になっています。本書によれば
Level 1:中学生レベル ★☆☆☆☆
Level 2:高校生レベル ★★☆☆☆
Level 3:理系高校生レベル ★★★☆☆
Level 4:大学生レベル ★★★★☆
Level 5:専門家・元素マニアレベル ★★★★★
というレベル訳です。
私が「本を開いた時点」での大体の「元素」に対する達成度は以下の通り
- 元素記号と元素名は全て言えるし書ける。
- ただし、ランタノイド・アクチノイド・第7周期の順番はあいまい。
- キーとなる元素の科学史はなんとなくわかっている。(天然の放射性元素で1番目は?とか)
- メジャーな元素の発見者も頭にあるが,単離した人物とか発見した人物は曖昧
- 「これとこれを混ぜると性能UP」などの 材料工学的な知識も曖昧な部分が多い。
特に,ランタノイドやアクチノイドは壊変反応や電気自動車や原子力関連の知識はなんとなく頭に入っていたが,関連する材料工学である鉄道のレール(鉄)に混ぜる元素とか船底のフジツボ除けとかドリルの高張力向上とかは知らない状態・・・
また,第7周期についても「113Nh(ニホニウム)」ぐらいは知っているが他はあまり知らない状態。
対策として
とにかく,下記の2冊を解いて頭に入れていく感じ。
各本を3周しました。当然、ある程度内容はわかっているので,全体の2割を抽出して3周やってる感じです。
ランタノイドやアクチノイドは高校化学でも大学でもやらないので,科学ライターでもない限りノー勉で合格している人は「運が良い」か「実はめっちゃ勉強した」人ですから,騙されないようにです。
つまりは
ちゃんと,「元素検定」および「元素検定2」を2-3周すれば、合格すると思います。
あるいは,マークシートや検定試験会場の慣れもあります。
現時点で,7割(35問/50問)採れれば【合格】です。
試験範囲
各テストで試験範囲は違うとのことです。詳しくはHPをご覧ください。
一応、上記の2冊と「1家に1枚周期表カレンダー」が試験範囲とのことですね。
老い
久しぶりの「暗記」。とにかく,頭に入らずに老いを感じました。
あるいは,いわゆる「暗記する脳」を最近あまり使っていなかったので,使わないといけないな~っと思いました。
とにかく,直前まで「下記のような内容」が覚えきれなかった。。。
- イッテルビー村の国名
- 生物にとって必須でない元素
- 書き換え可能なCDやDVDの元素(4つ)
- アルファ粒子によるがん治療の元素
- バーナーワーク用の眼鏡の素材
国名や「〇〇でない」はしょうがないのですが,他については「なぜ?この元素なのか?」の理由を調べようかと思いながらも、なかなか忙しくて調べず、とにかく【暗記】でした。
この「なぜ?」については,1年かけて調べていこうかと思います。1級のためにね!
当日 どんな試験だったか
9月30日に試験でしたが,エントリーは9月2日でした。半日ほどで,午前と午後の70名は満席とのこと。すぐに,満席になる噂を聞いていたので,エントリーが始まったらすぐに申請しました。
>> エントリー等は コチラ
>> X(旧Twitter) 「元素周期表同好会」もフォローしておくと情報がわかります。
2023年度の東京の会場は
東京学院@水道橋
久しぶりの水道橋を散策
会場について,最後の復習
「モリブデンとバナジウムとマンガンの混ぜたら物性がそれぞれどうなるが結局覚えられないな~」っと思いながら試験スタートしました。
席は割振り済み。受験する級に関係なくエントリー順かな。
各机には「エントリー順の数字」が張られた色紙が。
こんな感じで申し込みの級ごとに冊子の色を変えていて,机に貼られた席順の紙と同じ色に。
※ こういった運営の仕方も勉強になった。
2級は 50問を30分で解答 (解散直前に解答・解説くれます)
ホッチキス止めの問題集が配られます。
久しぶりのマークシート
緊張しました!
さて,試験終了後は専門家を呼んで講演です。
2023年度の東京会場の講師は「茜灯里(あかねあかり)」先生でした。「元素と宝石・鉱物のお話」は大変興味深く聴講させていただきました。
個人的には非常に面白く授業のネタに使えるなーっと( ..)φメモメモしてました。
お土産 と サイエンスグッズ販売
色々っと終わった後に,お土産もたくさんいただきました。
いつもは金属板らしいのですが,今回は茜先生が「フローライト(蛍石)」にしてくださいました。
蛍石と言えばフッ化カルシウムです。紫外線により蛍光を示す鉱物ですね。
透明な蛍石は 綺麗に蛍光が出ていますね。青い方もエッジの部分が蛍光が出ているのがわかります。
また,「1家に1枚元素周期表ポスター」もいただきました。
お土産が豪華と聞いていた通り
他にも
手元に現金がなくって,次回はたくさん買って帰ります。
今回の元素検定を通して
- 暗記脳は 鍛えよう!
- 書籍を通した ファンをグッとつかむ!
- 検定の運営方法
などなど、学びが深かったです。
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