錯体化学討論会 @ 九州大学伊都キャンパス 沖口・阿部・花谷 さん×3

錯体化学討論会 @ 九州大学伊都キャンパス 沖口・阿部・花谷 さん×3

2022年9月26-28日に九州大学伊都キャンパスにて,2022年度 錯体化学討論会が開催されました。

およそ,2年半ぶりの「対面」での学会発表でした。

今回は,前泊含めた3泊4日での参加でした。(久しぶりの対面学会で3泊は長かった(笑)。。。)

出発

というのも,学会1日目の【9時半】からの口頭発表@九州大学伊都キャンパスなので,前泊しないと「絶対に間に合わない!」ということで前泊です。

はじめての「対面」の口頭発表

沖口さん > プロフィール

阿部さん > プロフィール

しかも,初めての飛行機とのこと!

ラボで色々経験出来て何よりです。

富士山もバッチリ見えました。

これは縁起が良い。

さて,せっかくの前泊ということで,少し足を延ばして「菅原道真公(太宰府天満宮)」を参拝させていただきました。

「口頭発表がうまくいきますように (˘人˘) (˘人˘) (˘人˘) 」

裏「太宰府天満宮」もきちんとお参りさせていただきました。また,大宰府の名物,道真公ゆかりの「梅ケ枝餅」もいただきました。

参拝した日が,「天神様の日」ということで,詩と踊りも拝見させていただきました。

これもまた縁起が良い。

学会発表がうまくいくようにお祈りした後は,

ホテルのロビーでひたすら発表練習でした。

(花谷さん合流(笑))

学会発表

九州大学伊都キャンパス とにかく広かった(駅から遠かった)・・・キャンパスマップはコチラ

初めて行く場所は,電車やバスの動きが予想できないので,発表に間に合うかどうかも緊張のひとつになりますね。

めっさ研究しやすい環境です。

発表者:沖口陸 (口頭発表)

さて,朝いちばんからの発表です。

講演タイトル:層状MnO2による水素生成および[Co(en)3]を層間に導入した水素生成能力の向上
発表者:〇沖口陸,瀬沼愛佑梨,Zhao Hetian,鎌田素之,友野和哲

沖口さんがリーダーとなって精力的に進めてくれている「水素班」です。科研費にも採用されています。

研究開始当初は,不明瞭であった「水素発生メカニズム」を分光化学的に明らかにしつつあります。

また,メカニズムがわかることで「新たな課題」が見えてきています。

聴講者からも「活発な質疑」が出ました。

やっぱり,対面学会の「空気」良いですね。

発表者:花谷明信 (ポスター発表)

午後は,学部4年生の花谷さんが対面ポスターデビューしました。

講演タイトル:波長依存性をもつ層状MnO2薄膜の電気化学・分光化学的評価
発表者:〇花谷明信,板倉誠,阿部真弓,友野和哲

準備していた裏データも役に立ったようで何よりです。

学部3年生秋学期のプレ配属より研究を始めたので同期の学生に比べて研究成果が多くあります。

友野ラボに進学予定ですので今後ともよろしくお願いします。

そして,久しぶりの「対面」ポスターで感じたのは,当ラボのポスターの「文字が大きい」ということですね。

もう少し,小さくても大丈夫と感じました。

発表者:阿部真弓 (口頭)

2日目の18時ごろ!!

当ラボのSNSヌシさんの阿部さんも「対面」での口頭発表は「初」です。

講演タイトル:Co錯体の配位子置換による吸収波長領域を拡張した層状MnO2薄膜の電気化学評価
発表者:〇阿部真弓,大川諒輔,鎌田素之,友野和哲

宇部高専で友野ラボを独立してから続いている「キャパシタ班」です。これまでに様々に研究成果を上げています。この「キャパシタ班」を引っ張っているのが阿部さんです。

実に様々なことがわかってきている研究班ですが,やればやるほどわからなくなるのも研究です。

非常に立派に発表していただき,質疑応答もこなしていました。

ご帰宅

学会発表後は,「対面」での学会発表を終えた学生さん同士で,次の発表に向けて色々と話に花が咲いていました。

学会発表が終わって「良い顔」しています。

宇宙兄弟の南波日々人も言っています

知りたいことのおおよそ半分はネットや本で調べればわかることだ どこにも載っていない「もう半分」をしるためには・・・ 自分で考え出すか 体験するしかない

体験して初めて身に染みてわかることがあります。

後輩への発表資料の指導や自分自身への自信にも,今回体験したことが「言葉の重み」となって情報共有されるかと思います。

ばっちり,飛行機も飛ぶのを見て帰宅です。

やっぱり,飛行場は楽しいですね。

ラボに戻ったところ,10月の学会の準備をしている学生さんが!

10月はCSJ学会です。

博多の土産と言えば「めんべい」ですね。いろいろな種類の「めんべい」があるんですが,奇抜なものにせずに,プレーンにしておきました。年を取ったものです。

そして,授業

ノーパソ壊れました。

私の疲れた気持ちを汲まなくても良かったのに・・・

ノーパソ買うか・・・

覚書

2年半ぶりの学会に参加してみて。

この2年半もZoomやRemoなどの遠隔会議システムを使った学会には参加してきました。遠隔学会の良いところは,やっぱり「移動がない」ということでしょう。

遠隔学会のメリットと言えば

  • 時間節約
  • 旅費なし (参加費のみ)
  • 申請書類がない (出張届と出張後の各種届出)

でしょうか。

遠隔学会の1年目は、その手軽な参加に喜んだのを覚えています。

ただ!

コンテンツが膨大になった現代において,「興味のないものに時間を割く」のはなかなか難しいです。自分の研究に関係のなさそうなものを読まないです。そもそも,「避けている意識はない」ということです。

遠隔の場合,終わってしまえばすぐに「ログアウト」です。

しかし,「対面」では,「せっかくだからと【雑談】が始まります」。

今回の学会でもそうでしたが,この雑談にこそ「自分の興味のないものだが,自分の研究内容を解決し発展しうるもの」があるのではないかと感じました。

論文読みましょうよ!という声も聞きますが,自分の興味ある論文以外読まないよね。あてずっぽうに論文を読んで時間を費やすよりも,実験やって研究データを得る方が良い気もしますよね。

「対面」の学会では,聞きたい口頭発表の前後の口頭発表もなんとなく聞きますし,ポスター会場では一応、全ポスターを「チラ見」します。

その「もともと見るつもりのなかった口頭発表」や「ちらみポスター」に研究を発展させうる内容があったりしますからね。

2022年度より,やっと落ち着いてきて、これから「対面学会」が復活すると思います。

当ラボの学生さんも積極的に「対面学会」で自分を磨いていただけると幸いです。

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