2022年10月18-20日と開催されましたCSJ化学フェスタ2022に友野研究室から「6件」のポスター発表がありました。
「CSJ化学フェスタ」は2011年の第1回開催以来、多くの方々にご評価いただいており、昨年は約3,500名の方々にご参加いただきました。
今回も設立当初からの趣旨・目的である「産学官の交流深耕」と「化学の社会への発信」に沿って開催される日本化学会が主催する秋季最大の学会です。
学会直前のラボの様子はコチラです。今年度も，学生さんに恵まれており嬉しい限りです。
第1日目
花谷さん
〇花谷明信, 坂本遼, 板倉誠, 植原弘明, 友野和哲
Birnessite 型 MnO2を正極に用いた水系ナトリウム電池の作製と評価
学部3年生より，大学院進学を宣言していただいたので，「電池」研究班の立ち上げを行ってもらっています。色々な事を自分自身でこなしていくので頼りになる学生さんです。
当ラボの主研究である「電池班」を立ち上げています。
次年度，友野研究室の修士に進学します。今年度も，まだまだ学会がありますので研究成果をまとめてアウトプットを鍛えてください。
小林さん
はじめての学外での発表です。当ラボに配属される際に，「変わりたいんです」と意気込みを述べた小林さんです。研究を進めて1年で学外で発表するまでになりました！素晴らしい！
あとは，自分がどのぐらい満足するまで「変わるか」ですね。ファイトです！
〇小林篤人, 阿部真弓, 佐藤鈴之助, 友野和哲
Co 錯体と Ru 錯体の混合溶液からの一段階層状 Mn 酸化物薄膜の作製とキャパシタ性能評価
キャパシタに関する研究を進めていただいています。煩雑な実験操作過程をより容易にできる可能性を秘めた成果が得られています。今後も研究を進めてもらいたいものです。
第2日目
2日目は，修士の学生さんのポスター発表です。コロナで遠隔ばかりでしたので，修士の学生さんにとっても「対面」での「ポスター発表」は初めての経験となります。
阿部さん
修士1年生の阿部さんです。当ラボは学内外で話す機会を多く設けるので，アウトプットは鍛えられます。
まー緊張はしますよね。
阿部真弓, 沖口陸, 大川諒輔, 鎌田素之, 友野和哲
二種類の層間金属錯体による 層状 MnO2薄膜の積層順の影響
当研究室の主研究のひとつである「層間に機能性物質を導入し協奏的な効果による物性向上」に関する研究をまとめてもらっています。
実践を通してこそ，身につくスキルがあります。
後輩の面倒見も良い学生で頼りにしております。
佐藤さん
修士1年の佐藤さんです。教職自主ゼミでも研究室でも学内外で活動しています。
佐藤匠, 常盤琴美, 小岩一郎, 友野和哲
電気化学的手法によるアドミセル構造を有する吸着膜のイオン選択性の発現と層間内による有機色素分子の挙動と分解
※研究成果の一部をブラインドしています。
当ラボの主研究の二つ目「吸着班」の研究を進めてもらっています。
吸着研究の構想自体は2年目ですが，佐藤さんが学部4年生の時に，一気に研究データが出始めたので，様々な方向からまとめています。
今回は，その研究成果の一部を発表しました。
チョさん
はじめての学外での発表です。
趙鶴天, 沖口陸, 稲葉光亮, 友野和哲
脂質イオンと Co 錯体を層間イオンとする層状 MnO2 電極による水の電気分解
中国からの留学生のチョ君です。「水素班」の研究を進めてもらっています。
当ラボに異なる文化や考え方を同級生に提供してくれている貴重な存在とも言えます。
また，研究内容も面白い成果が出ています。次年度，当研究室に進学予定です(入試ファイト)！
第3日目
常盤さん
はじめての学外での発表です。
常盤琴美, 佐藤匠, 友野和哲
層間脂質層を反応場とする層状マンガン酸化物による蛍光物質の吸着反応
佐藤さんとともに「吸着班」を盛り上げてくれている常盤さんです。一発で興味深い研究成果を出した引きの強い学生さんであると同時に，質疑応答を入念に準備する努力家でもあります。
卒業まで，まだまだ時間があるので当ラボのためにもその「引きの強さ」と「努力」を提供してください。
まとめ
感染症が落ち着いてきて，「対面」での学会発表がようやく開催されてきました。遠隔では得られない学外の同級生の研究成果が「自然と目に入る」環境はかけがえのないものだと改めて思いました。
今回，【初】の学会発表を経験した学部4年生が3名います。
当ラボは，学外でアウトプットすることを念頭に研究を進めていくので，正直大変です。
しかし、学生さんのアウトプットを見ていると「学生さんが様々に感じ，様々に得ているものがある」と実感しています。今後とも，ご支援の程よろしくお願いいたします。
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