【分子軌道法】異核二原子分子と一酸化炭素中毒

【分子軌道法】異核二原子分子と一酸化炭素中毒

前回の記事で,等核二原子分子とsp-mixingについて解説しました。

等核の次は,「異核」二原子分子です。

異核二原子分子の例としては,一酸化炭素(CO)があります。

HOMOとLUMO

異核二原子分子では,HOMOとLUMOの重要性を学びます。

HOMOとLUMOとは,反応に関与する分子軌道のようなものです。

HOMO: Highest Occupied Molecular Orbital (最高被占軌道)
LUMO: Lowest Unoccupied Molecular Orbital (最低空軌道)

最高被占軌道とは,電子が入っている(占有している)分子軌道のうちエネルギーの最も高い軌道の事です。最低空軌道とは,電子が入っていない分子軌道のうちエネルギーの最も低い軌道の事です。

つまり,電子が出たり・入ったりする最前線の軌道と言うことです。

今回,一酸化炭素(CO)を例にして異核二原子分子を解説します。
そして,HOMOとLUMOを示したのち,

一酸化炭素中毒 (ヘモグロビンと一酸化炭素の反応) について紹介しています。

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